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古い家と古い木

改築工事中のYK様邸から、こんな部材が届きました。

これ、木製の雨戸を収納するための
木製の戸袋の屋根を受ける部材です。
タルキという部材を受ける溝が
一本一本丁寧に掘り込まれています。
また、大工さんの細かい装飾が施されています。
築後50年以上は経っているということでした。
(正確な建築年月はわからないらしいです)
この木の色を見れば、古さがわかりますよね。
でも…

ひっくり返すと裏側はこの通り。
ほとんど変色していないんですねー。
黒く色が変わっているのは表面だけです。
実はここに職人の技術があります。
ここから先は私の推測なので、誤りがあるかもしれません。
想像なのですが、
たぶん使用されている木材は松です。
年輪が細かい部材をわざわざ使っているんでしょうね。
外部に使用する部材なので、風雨に強い部材が適しています。
年輪が細かい木の方が強いのでわざわざこれを選んでいます。
また、松は脂分が多いので、外部に適しているんです。
上側の広い台形なのは、小口からの水の吸い込みを減らすため、
くねくねとした曲線は「雲形」といいますが、
これは先代の知恵なんだと思います。
実際にはもっともっと技術が詰まっていると思うんです。
でも、外部に木以外の部材を使うのが一般的な現代では、
こういった知恵や技術が活かせなくなってきています。
写真の部材が、こうしてしっかりとした形で残っているのは
オーナー様ご自身のメンテナンスもあります。
きっと防腐剤として「柿渋」などの塗料を塗りこんでいたのでしょうね。
これは住人の知恵と技術で、これも現代は希薄になりました。
古い家と古い木。
でも、それを守る技術が減り、知恵が忘れられ、
どんどんと伝統が減っていくのはさびしいことです。
でも、
残していくためには技術者と、そこに住む人の努力や
体力が必要だと考えると、なかなか難しいのかな…と考えてしまいます。
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