古い家と古い木

改築工事中のYK様邸から、こんな部材が届きました。
20100226_0001.jpg
これ、木製の雨戸を収納するための
木製の戸袋の屋根を受ける部材です。
タルキという部材を受ける溝が
一本一本丁寧に掘り込まれています。
また、大工さんの細かい装飾が施されています。
築後50年以上は経っているということでした。
(正確な建築年月はわからないらしいです)
この木の色を見れば、古さがわかりますよね。
でも…
20100226_0000.jpg
ひっくり返すと裏側はこの通り。
ほとんど変色していないんですねー。
黒く色が変わっているのは表面だけです。
実はここに職人の技術があります。
ここから先は私の推測なので、誤りがあるかもしれません。
想像なのですが、
たぶん使用されている木材は松です。
年輪が細かい部材をわざわざ使っているんでしょうね。
外部に使用する部材なので、風雨に強い部材が適しています。
年輪が細かい木の方が強いのでわざわざこれを選んでいます。
また、松は脂分が多いので、外部に適しているんです。
上側の広い台形なのは、小口からの水の吸い込みを減らすため、
くねくねとした曲線は「雲形」といいますが、
これは先代の知恵なんだと思います。
実際にはもっともっと技術が詰まっていると思うんです。
でも、外部に木以外の部材を使うのが一般的な現代では、
こういった知恵や技術が活かせなくなってきています。
写真の部材が、こうしてしっかりとした形で残っているのは
オーナー様ご自身のメンテナンスもあります。
きっと防腐剤として「柿渋」などの塗料を塗りこんでいたのでしょうね。
これは住人の知恵と技術で、これも現代は希薄になりました。
古い家と古い木。
でも、それを守る技術が減り、知恵が忘れられ、
どんどんと伝統が減っていくのはさびしいことです。
でも、
残していくためには技術者と、そこに住む人の努力や
体力が必要だと考えると、なかなか難しいのかな…と考えてしまいます。
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